日本フォーカシング協会

日本フォーカシング協会 支払いシステムの移行について

こんにちは、日本フォーカシング協会会長の久羽です。日本フォーカシング協会では、現在のPaypalによる支払いシステムを、他のシステムに移行する準備をはじめています。実際に移行を進めるにあたり、メンバーのみなさんからのご意見や情報を募りたいと思っています。そのために、長文になりますが、支払いシステムの移行の現時点でのプランについて、ご説明します。

(ご意見を、Googleフォーム【https://forms.gle/Rg3beXipWwYkVw3k8】にお寄せください)

ポイント

  •  現在のPaypal支払いのシステムは持続可能ではないので、代わりになるウェブ会費支払いサービスを決めて、2027年~2028年あたりを目途に、新システムに移行します
  •  どんな支払いシステムがいいかを検討している最中で、ご意見ある方や、情報をお持ちの方は、ぜひお伝えいただきたいと思っています。特に、郵便振込での会費支払いを継続するか否かは検討が必要です
  •  また、移行スケジュールについても考えないといけません。これまでのPaypal支払いの、「支払ったその時から1年間」という形から「4月~3月の年度単位で支払う」形に移行しようと思っていますので、どこかの年度で、日割り計算で会費を徴収する必要が生じます。これについても何かアイデアがある方は教えてください。

現在の支払いシステムについて

現状の会費支払いは、Paypal支払いと郵便振込の2つの形でおこなわれています。Paypal支払いは、支払ったその日から1年間メンバーシップが有効になりますが、郵便振込の場合は4月から3月までの年度単位での支払いとなり、仕組みが異なっています。

Paypal支払いは田村隆一先生たちが構築したシステムで、協会のウェブサイトのあるサーバーに保管されている名簿と連携しており、支払いがあると自動的に名簿に反映されてメンバーシップが延長されるという、大変便利なシステムになっています。しかし、不具合があったり何か操作が必要になったりした時にそのつど田村先生に作業をお願いする必要があり、特定の会員がいないと立ち行かないシステムとなってしまっているため、システムはどこかで移行しないといけないね、ということはしばらく前から認識されていました。なお、現システムは自前のシステムであるため通常の維持費はかかっていません(本来はお金がかかるはずのところを田村先生がボランティアでやってくださっている、とも言えます)。

新しい支払いシステムをどうするか

今の四役の任期(2025年4月~2028年3月)のあいだに、支払いシステムを、業者が提供しているサービスに移行したいと考えています。必要な機能としては、業者のシステムを通じて会員が年度単位の支払いをすることができ、それが会員データに反映されて現在メンバーシップが有効な人のリストとして確認できること、です。検討している中で最有力なのは「会費ペイ」というサービスです。このサービスでは、会員はカード決済や口座振替を通じて支払いをおこなうことができ、その支払い情報が会費ペイ内の名簿に反映される仕組みになっています。利用料金は、支払い1件につき3.5%+100円で、メンバー550人で会費3,000円として計算すると、約113,000円(これに消費税10%がかかります)で、これは徴収した会費の中から、協会が支払うことになります。口座登録時は別途1件につき500円の手数料がかかり、これは会費ペイのシステムがどうなっているかはっきりわからないのですが、おそらくメンバー個人の負担になるんじゃないかと思います(カード払いの場合はかかりません)。

他の選択肢として、利用料が同額(支払額の3.5%+支払い1件あたり100円)の「年額パンダ」というサービスもあります。サービス内容としては「会費ペイ」との違いは見つけられませんでした。検索をしていると「会費ペイ」の方がメジャーな印象があるのですが、サービス開始は「年額パンダ」のおおもとである「月額パンダ」の方が先(「月額パンダ」は2015年、「会費ペイ」は2018年)のようです。また調べてみると、「会費ペイ」は2022年にクレジットカードなどの情報漏洩事案があったみたいです。「年額パンダ」はクレジットカード情報を保持せず専門の決済代行会社が保管するようです…調べていると、なんとなく年額パンダがいいのかなという気もしてきました。他には料金的に選択肢となりうるようなサービスは見当たりませんでした(「サブスクペイ」は手数料「2.65%~」とあり、安いかなと思いましたが、初期費用や月額費用は「都度お見積り」とあります。資料請求をしたら、営業の電話やメールが来て、これは手軽に安くシンプルにとはいかないな…と思い、選択肢から外している状態です)。

なお、ひとつ考えなければいけないこととして、郵便振込での会費支払いの対応をつづけるかどうか、ということがあります。ウェブ支払いシステムに一元化できれば、手作業でのメンバーシップ管理は不要になり、メール配信も業者のサービスから特に手間なくおこなうことができます。一方、そうすると会員全員に、協会が採用した支払いシステムを信用することを強制することになります。ウェブ支払いシステムを実際にいじってみないとわからないのですが、単年度ごとにコンビニ決済をするということが可能かもしれないのですが、そうはできない可能性が高いです。「郵便振込は継続してほしい」という声があれば継続をしますが、特にそういう声がなければ郵便振込は移行期間を経て廃止したいと思いますので、継続してほしい方はぜひご意見をお寄せください。

システム移行のスケジュールをどうするか

さて、移行のスケジュールについても考えておく必要があります。すでに書いたとおり、現在、郵便振り込みの会員は4月からの年度ごとでメンバーシップを管理しており、一方、Paypalの会員は支払いのあった日から1年間有効という形でメンバーシップを管理しています。2つのメンバーシップの形式が併存している形は、今後、なにか仕組みを変えることが必要になった際に混乱が生じる可能性もありますので、今回のシステム切り替えのタイミングで、4月から3月までの1年間に対して会費がかかるという形に統一するのがのぞましいと考えています。そうすると、Paypalで会費を払っていただいているメンバーの方には、切り替えの際に日割り計算での会費徴収をおこなう必要があります。これをどうやるかが、なかなか悩ましいのですが…。また、移行の時点でのメンバーの皆さんの情報を事務局の方で新しい支払いシステムに移行する必要がありますので、これについても皆さんに了解していただく必要があります。

また、ウェブサイトのメンバーページの扱いも考える必要があります。現在はウェブサイトのメンバー専用ページへのログインはPaypalの支払い情報と結びついており(郵便振り込みの人は手作業でウェブサイトへのアクセス権を設定しています)、メンバーシップが有効な人だけがログインできるようになっています。この点に関しては、移行後は会費支払い情報と会員専用ページへのアクセス権とを自動で連動させることは難しいので、メンバーだけに送られる配信メール内、およびニュースレター内に、メンバーページのアカウントとパスワード(一律で設定し、年度ごとに変更する)を掲載、それを入力するとメンバーページを見られるようにするのはどうか、と考えています(他の学会でよく見られる方式です)。

具体的には以下のようなスケジュールで進めたいと考えています。「これも考えておく必要があるんじゃないか」とか、「これはこのやり方では問題が生じるんじゃないか」といったこと、お気づきの方はGoogleフォームで教えていただけると、とてもありがたいです。よろしくお願いします。

■ 2025年度

◇ 2025年7月のメール配信でメンバーの皆さんに周知し、同時にGoogleフォームで意見を募る2025年度総会で改めて、システム移行について説明。その後、2026年2月いっぱいぐらいまでは、意見を募るためのGoogleフォームをオープンにする。

■ 2026年度

◇ 意見やアイデアを参考に最終案を作成2026年度6月の運営委員会(四役とグループリーダーによるミーティング)で承認を得て、メール配信で告知2026年度の総会で承認をいただく。この際、Paypalから会費ペイへの登録情報の移行についても承認を得る(登録情報を新システムの業者に伝えてほしくないという方は、2027年3月いっぱいまでに、協会事務局に連絡をいただくこととする。その場合、銀行振込での対応)。

◇ Paypal自動振り込みによる振り込みは2026年度末までとする。新メンバーの登録ページに、支払いシステムがすぐに変更になるので、新たに入会する場合は郵便振込による支払いを推奨する旨のメッセージを載せる(でも、2026年度末まではPaypal支払いによる新規登録も受け付けることとする)。

◇ 2027年3月ごろから、(Paypal支払いのメンバーについては)メンバーシップが切れる時期が早い人から順次、2027年度会費の支払い額を日割り計算し(8.219円×日数、小数点以下切り捨て)、2027年度会費額の通知を個別でおこなう。支払いは郵便振込か(振込手数料は振込者負担になってしまうかもしれません、すみません)、あるいは久羽個人を経由したペイペイ払いでおこなう(久羽が取りまとめて、法人への寄付という形で協会の口座に振り込む)。できる限り2027年4月30日までの支払い(メンバーシップがそれ以前に切れる方は期限前の振込)をお願いする。

■ 2027年度

◇ 2027年4月1日に、メンバーシップ管理をExcel手作業に切り替え。その時点でメンバーシップが有効な方に、新メンバーページへのログイン方法と、アカウントおよびログインパスワードを通知する(新メンバーページは事前に準備しておく)。

◇ 2027年度以降の新規メンバーは、年度ごとの支払いとなる。新支払いシステムがスタートするまでのあいだは、郵便振込での対応。

◇ 夏前には新支払いシステムの利用を申請。承認がおりたら、新システムに情報を移行してほしくないというメンバーを除いて、メンバーの氏名とメールアドレスの情報を新システムに移行。メンバーシップ管理を新システムに移行。新システムからのメール、協会配信メール、ニュースレター、総会で、新支払いシステムへのカード情報等の登録をお願いする。この後に新規メンバーになる人は、新システム上で2027年度の会費を払えるようにする。

◇ 郵便振込での支払いも、少なくとも当面のあいだはOKとする。

■ 2028年度

◇ 年度ごとの支払い開始。その年度の会費を、一律で、4月8日ごろに引き落とす仕組みにする(解約はメンバーから連絡をいただいた後に事務局側で手続きをする必要があり、解約連絡から引き落とし停止までタイムラグがあります。旧年度中に連絡をいただいた方の手続きが間に合わず会費を引き落としてしまったということを避けるために、4月1日ではない方がいいかと考えています)。

(ご意見を、Googleフォーム【https://forms.gle/Rg3beXipWwYkVw3k8】にお寄せください)