日本フォーカシング協会

会長挨拶

会長 堀尾直美

 2016年4月1日より会長を務めることとなりました。歴代の会長のように数々の業績もなく私よりフォーカシング歴の長い方がおられるなか会長職をお引き受けするのは,大きな決断でした。自身のこれまでを思うと自分がふさわしいとは思えませんでした。僭越ながら理由があるとすれば6年間事務局長を務めてまいりました経験にご期待いただいたのだと思っております。

 日本フォーカシング協会は,1997年それまで各地に点在していたフォーカシングの研究会やグループが集まり,発足しました。以来,年4回メンバー向けニュースレターを発行し続けています。ニュースレターには,自分からは遠く離れた地域の実践,活動の様子や,普段ご一緒する機会のないフォーカサーの方が感じ,考えたことが記事として載っています。また,海外の実践や活動の様子,各地で開催されるワークショップ情報も掲載されています。ニュースレターを読むことで,個人的に存じ上げている範囲を超え,より広く多様なフォーカシングと関連する活動を知ることができます。また,ニュースレターという,自分たちの活動や自分の体験を知らせる場があることが,支えや発見,展開をもたらしてもいます。

 日本フォーカシング協会では,年1回総会を兼ねたフォーカサーの集い(年次大会)を開いています。そこでは,普段お会いする機会のない方々と直接お会いし交流することができます。日頃はニュースレター誌上でしか接することができない実践を自分も体験したり,活動に触れたりすることができます。

 このようにして,協会は全国的なフォーカシングのネットワークとして20年近くにわたって維持されてきました。一方,インターネットで情報を検索することが当たり前のようになっている現在,協会ウェブサイトと通じ,必ずしもフォーカシングに親しんでいるわけではない方,メンバー以外の方にもご利用いただくことが増えているように思われます。そのような方々にフォーカシングを知っていただくことも,協会の目的のひとつです。

 フォーカシングが,自分が生きて行くことを助けてくれています。協会の活動に支えと刺激と愉しみをもらってきました。様々なご縁と活動の場をいただいてまいりました。今後も協会が維持され,発展していくことを願っております。

 協会役員の皆さん,メンバーの方々と共に,協会が今後も全国的なフォーカシングのネットワークとして機能するよう務めてまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。